【猫の気持ちクイズ3】猫が喜んでいる時のしっぽの動きは?



あなたは愛猫の気持ちが正しくわかりますか?

猫の気持ち・病気のこと・普段の暮らしのこと…あらゆる猫の「わからん!」に、獣医師であり、研究者であり、猫の飼い主(げぼく)でもあるにゃんとす先生が答えます!

2匹の猫と暮らすイラストレーター・オキエイコさんの漫画とともに、お楽しみください!


 

(問題)猫が喜んでいる時のしっぽの動きは?

A. しっぽをさげて股の下にしまう
B. しっぽの毛をぼわっと膨らませる
C. しっぽを小刻みにブルブルッと震えさせる

猫は感情をボディランゲージで表現します。
特にしっぽや耳は感情表現に役立っていて、仕草や動きから猫ちゃんの気持ちを読み取ることができますよ。

問題の答えは…



(答え)C. しっぽを小刻みにブルブルッと震えさせる

 にゃんとす先生の解説

猫のしっぽの気持ち7選

猫の気持ちは、しっぽの動きや仕草から読み取ることができます。猫ちゃんとの良いコミュニケーションのために、ぜひ覚えておきましょう!

(1)しっぽをピーンと真上に立てる=愛情表現、ご機嫌


もともと子猫が母猫に近づく時に見せる行動で、愛情表現の1つ。
仕事から帰ってきた時にしっぽをピーンと立ててお迎えにきてくれるのは、「待ってたよ! おかえり!!」という感じなのでしょう。

(2)しっぽを巻きつける=リラックス、愛情表現


飼い主さんや他の猫にしっぽを巻きつけるのは、リラックスや愛情を示そうとしていると考えられます。
人間がハグをしたり、握手をしたりするのに近いイメージです。

(3)しっぽを小刻みにブルブルッと震えさせる=興奮、喜び


しっぽをピンと立ててブルブルッと小刻みに震えさせている時は、興奮や喜びのサインだと考えられています。特にごはんをあげる時などによく見られます。

(4)しっぽをゆっくりパタッと動かす=ご機嫌、リラックス


機嫌が良くてリラックスしている時は、ゆったりとしっぽを振ります。
名前を呼ばれた時にパタッと動かすのは、「ちゃんと聞こえてますよ、ただ少し面倒なだけ」といういかにも猫っぽい返事の仕方です。

(5)しっぽの毛をぼわっと膨らませる=緊張、恐怖


毛をぼわっと膨らませてしっぽが太くなるのは、緊張や怖がっているサイン。
攻撃や怒りのサインだと考える方も多いですが、ビビりながらも毛を逆立てて、自分を少しでも大きく見せようとしています。

(6)しっぽをさげる、股の下にしまう=緊張、恐怖


しっぽがさがっているのは、怯えたり、不安になったり、怖がったり、防衛的になっていることが多いです。
しっぽを股の下にしまうのは、緊張や服従、恐怖のサインです。

(7)しっぽをバタバタ激しく振る=不機嫌


しっぽを左右に激しく振ったり、猫が横になっている時に床に叩きつけるようにしっぽを振るのは、不機嫌な状態です。
撫でている途中でしっぽをバタバタと動かし始めたら、「やめて」のサインでしょう。

 

ちなみに、しっぽを立てて先がクエスチョンマークのように曲がっている場合も、「撫でてよ〜」のサインだと考えられています。

漫画/オキエイコ
イラスト/小針卓己(Sugar)

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著:獣医にゃんとす
漫画:オキエイコ

獣医にゃんとす

国立大学獣医学科を卒業後、臨床経験を重ねつつ、獣医学博士を取得。現在は、とある研究所の研究員として、難治性疾患の基礎研究に従事。SNSでは猫の健康や生活、病気に関するテーマを中心に発信している。著書に『獣医にゃんとすの猫をもっと幸せにする「げぼく」の教科書』(二見書房)がある。
X(旧Twitter) @nyantostos
Instagram @nyantostos
ブログ「げぼくの教科書」 https://nyantos.com/

オキエイコ

イラストレーター。「猫を残して死ねない問題」をライフワークにし、ねこヘルプ手帳を考案。株式会社nancoco 代表。著書に、保護猫エッセイ『ねこ活はじめました』(KADOKAWA)などがある。
X(旧Twitter) @oki_soroe