Instagramフォロワー4万超え!arikoさんに美味しい料理の秘密を教えてもらいました


レシピだけでなく色々な思いがつまった本だと感じます。書籍の出版後、Instagram上での皆さんの反響はいかがでしたか?

Instagramで私をフォローしてくださっている方は、食べることが好きだったり家族のことを自分に重ねて感じてくださる方が多くて、皆さん本当に温かいです。

「私も息子が受験生なんです」と言ってくださったりすると、繋がりが感じられて、文通相手みたいな気持ちになるんです。あと、「2歳の赤ちゃんが人参スープをたくさん飲んでくれました!」など、自分の作ったレシピを美味しく食べてくださったという報告をいただくこともあって嬉しいです。

私は仕事で雑誌作りをしているので、自分1人で料理・写真撮影・執筆と一通りやって作った『arikoの食卓』をInstagramでやりとりしている人にお届けするのは、ミニコミ誌を作っている感じですごく楽しかったです。根っからそういう仕事が好きなんだと思いました。

最近では、「#arikoの食卓」というタグをつけて、本書に掲載されている料理を投稿する人が多く、話題になっています。Instagramならではの特徴的な流れですね。

そうですね、とてもありがたいですし、楽しいです。

アレンジしてくださる方もいるのですが、私はアレンジしてもらうのは嫌ではなくて、その人の家の味にして楽しんでいただけているのが嬉しく感じるんです。

ボーイフレンドができたばかりの人や結婚したばかりの人が、「こういう風に作ってみました。そしたらすごく好評でした!」と報告してくれるのも、初々しくて可愛いなと思いますし、いろいろな風景が見えるのが嬉しいです。

お子さんがいたり新婚さんだったり、arikoさんのレシピのファンの方は幅広い世代の方がいらっしゃって素敵ですね。今、第二弾の制作が始められたということで、第一弾と何か変化などはありますか?

まだ制作が始まったばかりなのですが、第一弾の時は家族三人で暮らしていて、食べ盛りの息子と夫に向けて料理を作っていたので、肉料理中心の“茶色めし”などガッツリしたメニューが多かったです。けれど、息子が大学に進学して家を出てしまったので、ちょっとさっぱりしたものにメニューの内容が変わってきたと思います。春先は菜の花やソラマメなどの苦みのある野菜が増えたり、大人の自分たちの年齢とか味覚に合うようなメニューになりつつあります。

また、二人になって、麺類などササッと作れる簡単な料理が増えているかもしれません。

その中で、工夫されていることはありますか?

最近は主人の健康を気遣って、野菜料理を作るようにしています。とはいえ私の作る料理なので、さっぱりしすぎないというのが心情(笑)で、例えば、厚揚げならバター醤油で焼いたりしています。

他にもアンチョビガーリックとか練りごまを入れたり、さっぱり味なら、ポン酢だけでなく梅も入れたり。梅が入ることでぐっと味わい深くなるんです。


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