【前編】柳下恭平さん、出版の未来は明るいって本当ですか?

【前編】柳下恭平さん、出版の未来は明るいって本当ですか?


偕成社の『シャーロック・ホームズ』シリーズやポプラ社の『怪盗ルパン』シリーズ…。
さまざまな本と出会った場所は、もっぱら学校の図書館だった。

images 学校の図書館っていう場所は、すぐに本を手に取れる場所でもある一方、そこに置いてない本が欲しいなって思わせる場所でもありました。例えば、夢野久作の本が欲しくても学校の図書館には置いてない。それで本屋さんに行くようになったという。でも、あまり本ばかり読んでいたわけでもないんですよ。読書量は多かったけれど、ゲームも好きだったし、野球もしてたし。

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思春期になると、トルストイから『指輪物語』、筒井康隆や星新一などのSFと読む本の種類も変化。
しかし、実は読書一辺倒ではなくコンピューターゲームにもハマっていた…?

images 名古屋に大須っていう下北と秋葉を混ぜたような街があって、そこに通ってました。
当時コンピュータのゲームソフトって1万円近くしたんですね。だからゲームを買うとお小遣いがなくなっちゃった(笑)。そんな中でも、当時地元にシグマっていうちょっと変な本屋さんがあって。そこにはよく行ってました。今で言うサブカル系の走りみたいな…

ちょっと話は飛びますが、インタビューで『柳下さんにとって本とはなんですか?』って聞かれた時に、咄嗟に出た答えが『人生のリハーサル』っていう言葉だったんですね。演劇でも音楽でも、いきなりぶっつけ本番ではなくて、必ずリハーサルをしますよね。それと同じで、人生は本番一発勝負ですけど、本を読むことでリハーサルができるんじゃないかなと思うんです。本の中にある違った人生を見ることは、リハーサルとして凄く大事な気がします。とはいえ、リハーサルばっかりしてても人生は進まない。だから、ほどほどに本を読んでいた気がします。

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