【INTERVIEW】ドラマ『GTO』の生徒役で話題沸騰。注目の難波碧空はLIL LEAGUE最年少メンバー。
佐藤颯真役で『GTO』に出演している難波碧空。所属している6人組男性グループ・LIL LEAGUEの名を広めたいと演技に果敢に挑戦し、見事連ドラレギュラーの座を勝ち取った。俳優業で表現が飛躍的に豊かに。8月26日にはLIL LEAGUE待望の6th single『僕を探してた/LOCA』もリリースする。
撮影/浦田大作 文/髙山亜紀
――『GTO』出演が決まった時の気持ちを教えて下さい。
「書類審査のあと、4次までオーディションがあったんです。毎回審査前に台本をいただくのですが、最初の頃は6役もありました。オーディションには監督や脚本家の方もいらっしゃって、実際に演技を見せると『もうちょっと、こうしてみて』と提案していただき、その場で自分の演技に足したり引いたりしていくので、個人的な印象としてはレッスンのようでした。役にどうはまっているかを重点的に見られていたと思うのですが、その場での対応力なども確認されていたような気がします。最終審査に集められた11名はその場で合格をいただいたので、その時は“これで終わったんだ”という素直な思いと、周りのキャストのみなさんがすごい方ばかりだったので、この中で一緒に演技できるんだという光栄な思いがありました。と同時に、自分なんかで大丈夫なのかなという不安な気持ちもありました」
――決まった時は最初に誰に報告したのですか。
「母親です。いや、メンバーだったような気もします(笑)。メンバーも母親もすごく喜んでくれましたし、『頑張ってね』と言ってもらえたので、ちゃんとLIL LEAGUEの名を知っていただくためにも頑張りたいです。どれだけグループに貢献できるかを僕はとても大切にしています。だからこそ、このドラマに集中して取り組みたいという思いがより高まりました」
――最初に放送された『GTO』から、もう30年近く経っています。
「鬼塚先生も50代になるんです。『GTO』自体は知っていましたが、1998年度の作品は僕が生まれる10年前だったので、もちろん観ていなくて。2012年、2014年度は先輩のEXILE AKIRAさんが鬼塚先生役を演じられていたのでもちろん知っていますし、そのドラマに自分が出られるなんて夢のようです。挑戦させていただけるならどの作品でも全力で当たるつもりですが、今回はより力が入ります。こんな大きなチャンスをいただける機会はそうはないことですから、頑張りたいです」

――演じている佐藤颯真役について教えて下さい。どんなキャラクターですか。
「後々、物語の展開と一緒にどういうキャラクターなのか、徐々に明かされていくと思うのですが、颯真自身は一見するとクールで、あまり喋らない無口なキャラクターです。どこか異質で、怪しげな空気を纏っています。僕自身も明るいタイプではなかったりするので、どちらかというと素の自分とリンクさせやすかったです。他の生徒さん達と同様に彼が抱えている悩みにも共感できる部分がありました。性格が自分と正反対というわけでもなかったので、キャラクターをつかむまでそこまで時間はかからなかったです」
――実際に撮影が始まってからの感想は?
「生徒全員で28人いるのですが、作中にメインで取り上げられる生徒が11人いて、その中で初めてドラマに出演するのは僕だけなんです。本当に音楽しかやってこなかったので、演技経験が豊富なわけではありません。新たな挑戦として捉えたいのですが、当然頑張りたいという思いだけじゃ通用しません。貪欲になって、いろいろ学ぼうとは思っているんですけど、それだけじゃうまくやっていけないなと痛感しています。みなさんが軽々とやっている姿を目にして、いざ自分が演技する番となると、頭の中でイメージしているものと、あとから映像で見返してみたものが全く違っていたりするんです。子役の頃から演技されている方や、既に俳優として活動されている方がほとんどなので、いかに自分が違うところで光るものを持っていられるか。ずっと探り探りで撮影に臨んでいます」
――反町(隆史)さんもアーティスト活動をしていますが、どんな先輩・俳優ですか。
「演じられている鬼塚先生が何に対しても全部熱い男なので、28年前もきっとそうだったと思うのですが、今のいわゆるSNS時代、Z世代の学校で生徒や教員、学校全体に取り組む鬼塚先生の変わらない姿勢が今回の作品の見どころかなと思っています。反町さん自身、歌われている楽曲もそうですし、実際に現場でお会いして、演技に臨まれる姿勢、それ以外の人間性の素晴らしさなど、学ばせていただくことばかりです。学んだものをちゃんと自分なりに昇華させていくつもりです」

――反町さんとは年が離れていますが、どのように関係性を築いているのでしょう?
「反町さん自身も鬼塚先生も、ここまで年が離れているのにも関わらず、同じ目線で接して下さるんです。反町さんはこれまで経験してきた演技のお話や、この世界で自分なりに得てきた知識などを僕らに惜しまず発信して下さいます。鬼塚先生は鬼塚先生で不器用ながら、教員と生徒の立場であるにも関わらず、関係性はどちらかというと友達に近いような感覚で、なんでも包み隠さず語ってくれます。人に対して、隔たりなく接する視線やなんでも熱心に取り組む姿勢など、間近で見ていてとても勉強になります」
――俳優業がアーティスト業に影響を与えるものも大きそうですね。
「それこそ今回のシングルもそうです。『僕を探してた』は颯真目線とまでは言わないですが、LIL LEAGUEの難波碧空として、颯真とリンクさせた思いで歌っています。颯真の生き方や僕自身が颯真を演じる中で気付いたこと、得たものをしっかり楽曲に落とし込みたいと思いました。たくさん演技経験があるわけではないですが、演技への挑戦は楽曲の世界観を広げてくれます。わかりやすいところでは感情の込め方など、いろんな角度から楽曲を表現できるという強みになっています。演技に挑戦し始めてから、新たな気付きや発見もあります。今回挑戦できてよかったと素直に思っています」
――揺れ動く内面を歌ったバラードの歌詞がまた素敵です。同世代の方にどんなことを伝えたいですか。
「今までシングルのリード楽曲でバラードを出すことはありませんでした。今回は両A面ですが、リード楽曲でもあるので、世の中にプッシュされていく曲だと思うんです。聞いて下さるファンのみなさんはもちろん、僕らのことを知っているけど、まだ音楽は聞いたことがない方、あるいは僕らのことを全く知らない方が聞いたとしても、この曲にはどこか共感してもらえるところがあるんじゃないかなと思っています。SNSでいつでもどこでも、簡単に誰とでも繋がれるような今の時代だからこそ、自分だけどこか取り残されているような感覚を抱いている人もいらっしゃると思います。例えばSNSでの誹謗中傷など、全部が全部美しい世の中じゃないから、自分の存在意義が自分ですらわからなくなってしまいがちだと思うんです。そんな中でも誰かになろうとするのではなく、どんな生き方でもあなたはあなたでいいよって、そんなメッセージを込めて歌っています。聞いて下さる方々に、自分らしくあることが一番大切なんだと伝わってほしいです。変わらない思いをみなさんに持ち続けていてほしいと願っています」

――作詞はEXILE SHOKICHIさんですが、何かディレクションはありましたか。
「今までリリースしてきた楽曲は、僕らの歌やパフォーマンスで初めて完成する楽曲でした。けれどこの楽曲は曲自体の持つ力がとても大きいんです。具体的な風景を連想させるような箇所もありますし、一つひとつの歌詞から全体のストーリーが伝わってくる内容だったりします。そういうところまで感じ取って聞いていただきたいなと思っています。SHOKICHIさんからは、今までの僕らとの関係で信頼していただけているので、『俺というよりかはみんなの世代をイメージして書いたし、今の世代を歌えるのはみんなだから、みんなの解釈で歌うことも大切にしてほしい』と話していただきました。自分達がこの歌詞を読んで純粋に感じたもの、楽曲を通して届けたい思いをそのまま歌に表現して届けられているかなと思っていますし、自分達らしさも感じていただけると思います。そういったところにも注目してほしいです」
――両A面の『LOCA』は全然違う印象ですね。
「全然違います。本当に正反対な楽曲です(笑)」
――タイのボーイズグループBUSからNEX さんと AAさんを迎えて、LIL LEAGUE初のコラボレーションですが、どんな刺激がありましたか。
「誰かをフィーチャーしたり、コラボに入っていただくことはこれまで日本国内でもなかったので、本当に今回がグループ初めての挑戦です。なおかつそれがタイの方々だったので、最初は正直不安もあったのですが、タイですごく有名なボーイズグループのおふたりだったので、いい化学反応が生まれるのかなという期待もありました。グローバルな活動を視野に入れている僕らとしては、挑戦できてよかったです」
――どんなことがいい化学反応でしたか。
「実際にミュージックビデオをタイで撮影させていただいたのですが、楽曲からはもちろん、ミュージックビデオからも南国な感じを楽しんでいただけると思います。プライベートな面で言うと、おふたりがとても日本を好きで、好きな日本のアニメの話や食べ物の話でコミュニケーションをとることができました。僕らもタイで流行っているものやおふたりの好きなものを教えてもらって、アーティストとしてだけでなく、同世代として交流することができました。そんなフレンドリーな感じが自分達にも大きな影響を与えてくれたと思うので、とてもいい経験になったと思っています。今までの僕らの楽曲は全部ジャンルが違っていて、強いて言えば、これまでの僕らは若さ、フレッシュさを楽曲で表現してきました。けれど、今回のこの曲はちょっと大人っぽいんです。LIL LEAGUEにおふたりが入っていただけたことでこのような楽曲ができて、若干ですが、大人っぽさを表現できて、LIL LEAGUEの新たな一面がこの楽曲を通して届けられるんじゃないかなと思っています」

――俳優業とアーティスト業、今後はどのようにしていきたいですか。
「今回の『GTO』はなかなか初めてが過ぎた経験ではありました(笑)。演技に挑戦させていただけることはすごくありがたいことだと思っていますし、それは世の中にLIL LEAGUEというグループを知っていただくためという思いも僕の中で変わらずに持っていたいと思います。自分自身、演技を続けていきたいという思いもまた、すごくあります。俳優業はアーティスト活動に繋げていくこともできますし、演技を通して学んだことや自分にしかできない表現を楽曲に込めていきたい。LIL LEAGUEにちゃんと貢献したいので、演技が自己満足に終わらず、グループにしっかり持ち帰れるものがあるように、自分の成長に繋がるようにしていきたいです。そんな思いを大切に、引き続きアーティスト活動をしながら、演技にも挑んでいきたいと思っています」
●プロフィール
なんば・そら
2009年1月21日生まれ、神奈川県出身。6人組男性グループ「LIL LEAGUE」のメンバー。LIL LEAGUEは若い力と勢いをバイブスに変えてほしいという意味合いで名付けられ、男女総エントリー約4万8000人、LDH史上最大オーディション「iCON Z ~Dreams For Children~」にてグランプリを獲得し、2023年にシングル『Hunter』でメジャーデビューした。 同年、「日本レコード大賞」新人賞受賞。8月26日に6th single『僕を探してた / LOCA』をリリース。現在ドラマ『GTO』に 佐藤颯真役で出演中。
●作品紹介
『僕を探してた / LOCA』
両A面シングルの新曲2曲収録。『僕を探してた』は切ないメロディと繊細な歌詞が心に寄り添うバラード曲。『LOCA』はタイのボーイズグループBUS から、NEX & AA をフィーチャリングに招いた、LIL LEAGUE初のフィーチャリング楽曲。 “LOCA” とは“情熱的な女性” の意味。南国の夏の恋愛模様をテーマにした楽曲で、英語詞がベース。BUSは日本語での歌唱に挑戦した。作詞陣はEXILE SHOKICHIを始め、RICO GREENE(オランダ)、GASTON(マレーシア)、KOHKI(アメリカ)とグローバル。
ドラマ『GTO』
脚本/遊川和彦
演出/中島悟 松田健斗
出演/反町隆史 生見愛瑠 工藤阿須加 高橋メアリージュン 市川知宏 夙川アトム 近藤芳正 宇梶剛士 松嶋菜々子
1998年夏に放送され、平成を代表する「学園ドラマの金字塔」として社会現象を巻き起こしたドラマ『GTO』。主演・反町隆史が演じる元暴走族の教師・鬼塚英吉が従来の教師像を覆す型破りなスタイルで、生徒や学校の問題に体当たりでぶつかっていく姿が人気を博した。そんな伝説の教師“GTO(グレート・ティーチャー・オニヅカ)”が、約28年の時を経て、完全新作の連続ドラマで帰ってくる!
毎週月曜夜10:00~関テレ・フジテレビ系で放送中








