韓国で60万部超えのベストセラー、待望の日本語版!
『私は私のままで生きることにした』が教えてくれること


学歴、職業、家柄、財産……。私たちは生きていくなかで、さまざまな物差しで“比較”“ジャッジ”されます。ときには理不尽な対応を受け、ふと自分のことが無力でみじめに思えることがあるかもしれません。

「なぜ、私はこんなに中途半端なの?」
「なぜ、私はこんなにみじめなの?」
「なぜ、私は何者にもなれないの?」

あなたの心がそんな思いでいっぱいになったとき、ぜひ手に取ってほしいのが、『私は私のままで生きることにした』(キム・スヒョン 著/吉川南 訳)です。

韓国で60万部を超えるベストセラーとなった本書は、たちまち社会現象とまで言われるほどの反響を呼び、若者たちが抱える生きづらさを代弁するとともに、多くの人々を勇気づけてきました。
このたび、待望の日本語版が、ついに登場です!

通りすがりの人たちに傷つけられないで!

ここでは、エッセイのなかからメッセージをいくつか一部抜粋し、特別にご紹介したいと思います。誰かの期待に応えるために生きるのではなく、自分のために、自分らしく生きよう――そんな著者の想いを、ぜひ感じ取ってみてください。

退職したら二度と会うこともない上司。
たまたま顔を合わせた、どうでもいい親戚。
笑い声がイラつく、くだらない女性。
裏で悪知恵をたくらむ、狐のような同期の同僚。
あなたの人生にとって何の意味もない、そんな人たちに感情の無駄づかいをするのはもうやめよう。

気を揉んだって、うめいたって、憎んだって、彼らはどうせあなたの人生から去っていく人なのだから。(p27)

みなさんも、こんな“通りすがりの人”に心当たりはありませんか? 社会人として働くうちに、おそらく多くの人がこのような上司や知り合いに出くわすことでしょう。しかし、彼らは「どうせあなたの人生から去っていく人」に過ぎません。

このような、ただの“通りすがりの人”に傷つき、憎しみを覚えることは、単なる「エネルギーの無駄づかい」です。もし、あなたがこのような人たちに悩まされているとしたら、ぜひ、彼らが「どうせあなたの人生から去っていく人」だということを、あらためて自分自身に言い聞かせるようにしてください。

完璧な人生なんてない!

ある韓国ドラマの最終回で、旅行に旅立つ主人公の一人を見た空港の職員たちが、「うらやましい」「今度はお金持ちの家に生まれなくちゃ」などと、こそこそ話す場面がありました。しかし、当の主人公は6年ものあいだ植物状態だった弟が亡くなった後、全財産の17万円を手に、今後の見通しなどまったくないまま空港を旅立つところだった……。

そんなたとえ話をまじえつつ、著者は「完璧な人生なんてない」というメッセージを贈ります。

はたして私たちは、他人のことをどれくらい知っているのだろう?

私たちは、表面だけを見て他人の人生の重みを測るけど、他人の目に映る自分の姿がすべてではないように、私たちの目に映る他人の姿もすべてではない。人はそれぞれ、傷や不完全さを抱えている。傷のない人生なんてない。

だから、あなたが理解しないといけないのは、じつは誰の人生もそれほど完璧ではないということ。ときには、この言葉が慰めになってくれることもあるはず。(p45−46)

ちなみに、友人から突然「いつも頑張ってるね。あなたに刺激を受けてる」というメッセージを受け取った著者。しかし、そのとき彼女は、ただ寝転んでインターネットショッピングをしていたのだそう(笑)。そう、完璧な人など一人たりとていないのです! 

しんどいときには、しんどいと言おう!

私はあまり、しんどいとは口にしない。
口に出すと、もっとしんどくなるような気がして、いつも「大丈夫」と言う。
でも、しんどいのにしんどくないふりをして、感情をごまかしていると、自分に対する感覚が鈍くなる。

だから、人生でやるべきタスクが多すぎたり、責任感に溺れ死にそうになったり、家に帰った瞬間に涙があふれそうになったりしたら、「しんどい」と言おう。

著者は、「誰もあなたの代わりにあなたを守ってはくれない」と説きます。たしかに、“しんどさ”は見かけではわかりませんね。それを知るのは“自分だけ”なのですから。そして、メッセージは続きます。

窒息するまで自分を放っておくことほど、
自分に対して無責任なことはない。(p146−147)

いかがでしょうか? このように、優しくも思わずハッとする70のメッセージが、本書にギュっと詰まっています。もう、誰かと自分を比べることも、まねすることも、焦ることもありません。

世界にたった一人しかいない“自分”を大切にして生きていくために。ありのままの自分として生きていくために……。本書『私は私のままで生きることにした』が、あなたの背中を優しく押してくれるはずです!

 

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【著者プロフィール】
キム・スヒョン/著
イラストレーター・作家。まじめだけど深刻ぶらない、明るいけど軽くはない人。
美大には行ってないけど、絵を描くのが好きで、デザインを勉強したことがある。現在はイラストを描き文章を書く仕事をしている。韓国では本書の他、3冊の著作がある。
◆instagram @217design

吉川 南/訳
早稲田大学政治経済学部卒。書籍やテレビ番組の字幕など、幅広いジャンルの翻訳を手がける。訳書に『「先延ばし」にしない技術』(サンマーク出版)、『TEAM OF TEAMS』(日経BP社、共訳)、『熱狂の王 ドナルド・トランプ』(クロスメディア・パブリッシング、共訳)などがある。