“星読みヒーラー”yujiד旅する占い師”AZ「風の時代を自分らしく生きる方法」(後編)

“星読みヒーラー”yujiד旅する占い師”AZ「風の時代を自分らしく生きる方法」(後編)


二人の考える「占い」のあり方とは?

――では、AZさんはいかがでしょう?

AZ:私は、とりあえず、やることを減らしたらいいのでは、と思っているんです。世の中、やることが多いですけど、とりあえず、すべきことを極限まで減らすっていうこともすごく大切なことなのかなと、とくに最近は強く思っていますね。

――まさに、yujiさんがおっしゃる「less is more」ですね。

AZ:そうですね、lessです。あの、私がyujiさんの星読みがすごく好きなのは、なんかこう「焦らせない」ところにあるんですよね。なんかこう、占いって焦らすような内容も多いじゃないですか。

yuji:たしかに、煽るようなものもありますよね。

AZ:ありますよね。今、こういう激動の時代ということもあり、心のよりどころが欲しい人が増えていますよ。実際にyujiさんの本が多く読まれているのを見ていてもそう思います。で、ブログなり本なり、「占い」や「スピリチュアル」とされるものに触れる人がさらに増えていくように思うのですが、どこかで恐れているのが、「1の時代」によくあった、ツボを売る商法なわけです(笑)。あれって、占いをよりどころにする人を焦らせることで儲ける手法ですよね。で、現状としても、いまだに存在しているのを見かけますよ。YouTubeで占いの動画をざっと見ていても「春分までにこれをしないと死ぬぞ!」みたいな、ことを言っているじゃないですか。あれって、見ていて怖くて……。

コンテンツの再生数を上げるためにやっている方も多いと思います。それにしても「絶対にこれやらないと死ぬ」といった焦らす手法って、いまだに沢山あるんですよね。あまりに前時代的と言いますか、昔っぽいなあって思いますけど、ああいうものに、いかに焦らないか、ということが肝だと思っていて。私自身も占い師として、いかに「ゆっくりやっていっていいんだよ」という流れで、どう発信していくのか、自分自身のスタイルとしても、色々考えているところなんです。

――いかに「焦らせない」か、ですね。

AZ:というのも、私がYouTubeなんかで頑張れば頑張るほど、視聴者の方に、「私もバリバリ発信して、髪の毛もピンクにしないとヤバい(笑)」なんて思われたなら、それって本末転倒なんです。別に、髪の毛をピンクにしなくてもいいですし、YouTubeなんかで発信しなくてもいいんですから……。というか、私はそんなことを言いたいわけではなくて、焦らずやることを減らしていく、lessにしていくなかで、いかに自分の個性を見つけるか、という部分を伝えていきたいと思っているんです。

――そういえば、「風ハラ」なんて言葉もチラホラと(笑)。

yuji:「風の時代ハラスメント」ですよね。別に、僕が煽っているわけではないんですがそう思っている方も多くて(笑)。もちろん、物事は捉えようですから、とくに困っている、というわけではないんですが……。

――難しいですね。たしかに捉えようですものね。

yuji:そうなんです。他人の捉え方をコントロールすることはできませんから、AZさんのおっしゃるように、煽っているかといえばそれは違うんです。「風の時代に乗りきれないとダメ」なんて、言ったことも書いたこともない(笑)。それどころか、とくに風の時代にアダプトしなくても、別に大丈夫ですし生きていけますよということは、再三、色々な表現で申し上げているわけです。風の時代になった途端に「生殺与奪の権利」が執行されて、切られるとか死んじゃうとか、身ぐるみはがされるとか、そういうことは一切ありませんから(笑)。

決してそういうことではなくて、たとえば日本に住んでいる方の80~90パーセントの方がスマホを持っている世の中ですから、プラットフォームの土台が自然とそっちにシフトしていくことになるのは必然。であれば、流れに任せたらどうでしょう、っていうことを申し上げているわけです。もちろん能動的に変える方がいい場合もあるかもしれませんが、それがどうしても苦手な方もいらっしゃる。ですから、それぞれご自身のペースで変わっていけばいいし、もちろんポールポジションをとりたいなら率先してやられたらいいのでは、というニュアンスなんです。僕の「風の時代」に関する本や発信に関しては、ぜひ、そういう風に捉えていただければうれしいです。

AZ:もちろん「占い」にも相性があると思いますし、占い師にも色々なタイプがいて当然だとは思うんです。ですが、単純に占い師だからすごいとか、スピリチュアルカウンセラーだからすごいっていうのは、一昔前の話(笑)。だからこそ、今はみなさんが感性を高めて、自分に心地よい占い師を見る「目」を養うことが大切だと思っています。

とはいえ、その心地よさも、結局は自分の感性で選ぶもの。感性が高まる「2の時代」では、正解は1つじゃない。正解が2個以上あってもいいんです。なぜなら、自分にとっての心地よさこそが、自分にとっての正解ですからね。

――とても有意義な対談でした! お二人のコラボレーション、とても面白かったです。この対談をきっかけに「風の時代=2の時代」を、少しでも自分らしく、“焦らず”生きていく方法を見つけていただけたら、うれしいですね。

4月26日から、今回の対談にご登場いただいたAZさんの短期連載がスタートします。
どうぞ、ご期待ください!

撮影/寺坂大地(Studio D&M) 構成・文/国実マヤコ
バナーアートワーク/浮須 恵(フライスタイド)


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