やる気のない後輩への注意は“良い事”なのか
ゆとりフリーターの「ぬるい哲学」みんな違って、みんな草
「みんな違って、みんないい」の精神で育てられ、
経験至上主義な大人、自由すぎる価値観を持った年下、
年が近いはずなのに分かり合えない同年代に囲まれても
「ふっ(笑)」とあしらうだけのぬるい地獄に浸ってます。
そんな環境でも日々を生き抜くため模索中の
「ゆとりフリーター」が綴る、ぬるい哲学と
想像以上にしんどい!人間図鑑
どうも〜
1995年生まれ、バイト転職数は15回の高卒フリーター8年目
『ゆとりフリーター』と申します。
普段はRadiotalkという音声配信アプリで12分以内のポッドキャスト番組『ゆとりは笑ってバズりたい』を配信しています。
なんとこの度、ワニブックスの方がポッドキャストをたまたま聴いてくれていたという縁から、連載のお話をいただくことになりました。
普段は音声で発信している分、文章で発信していくのはドキドキしますが、
ただのフリーターである私の「ぬるい哲学」を皆さんに知ってもらえる絶好の機会なので一生懸命ぬるくやっていこうと思います。
どうぞごゆるりとお付き合いくださいませ〜
はい。ということで記念すべき第1回は
『やる気のない後輩への注意は“良い事”なのか』をぬるーく哲学していきます!
※この連載「ゆとりフリーターのぬるい哲学」での哲学の定義は「よく考えてみること」
接客態度の悪い後輩を見守るだけの私
転職数15回のフリーターの私ですが、現在はレンタルビデオショップで2年ほどアルバイトをしています。
そのバイト先で最近よくシフトがかぶる20歳の後輩の男の子がいるんですが、その子の仕事への態度が、側から見ていて気になる事が多いんです。
職場の規定を守っていないド派手なスニーカーを履いて来ていたり、何か私が仕事の指示を出すと基本返事が「あ」しか言わなかったり。さらに、イライラしている時は片手に持ったボールペンで机をカタカタ鳴らせていたり…
細かいことを言い出したらキリがないのですが、何よりも私が気になるのは、お客さんへの接客態度が悪い事。
ある日、レンタル会員の入会を希望するおばあちゃんが、レジカウンターで申込書を記入している際に「私のメールアドレスってなぁに?」と言い出したのです。
普段あまり無いタイプの問い合わせではありますが、「電話帳に登録していませんか?」などの案内でメールアドレスには辿りつく事ができます。
これはいくら普段の態度がよろしくない後輩くんとはいえさすがに大丈夫でしょう、と思った矢先…
「いやそんなの僕も知らないよ。お客さんが決めたことでしょ」
……いや口悪いな!
なんと、その後輩くんはおばあちゃんに冷たい言葉を吐き捨てていたのです。
おいおい、それはヤバイよと心の中で呟きながらも私はそこで思いました。
あれっ?これって先輩の私が注意すべきでは???
この時の私はどう考えても後輩くんの態度を注意すべきと感じていました。
しかしその一方で、
「この場合の注意ってどういったらいいんだ?」
「私が仕事上後輩くんとおばあちゃんの間にはいるべき?」
「でもさ、これって後輩くんの人間性の問題じゃん」
と、次から次へとあらゆる思念が襲ってきたのです。
そんな葛藤をしているうちに
おばあちゃんは後輩くんが冷たい言い方だった事は気にも止めず、無事入会することができました。
ホッ…とすると同時に私は何故、こういったバイト先の後輩に注意ができないのか省みていました。
そう、私が、社会人になってから私が人に注意できない理由は、
「中学生の頃の黒歴史を思い出す」からなんです。