杉浦さやかのイラストだより 誕生花カードを贈ろう

杉浦さやかのイラストだより 誕生花カードを贈ろう



自分で包んで手作りのカードを添えれば、
ちょっとしたプレゼントも特別なおくりものに早変わり。
イラストレーター杉浦さやかさんに教わる
かんたんカード作りとラッピングのアイデア。


365日それぞれの日にある「誕生花」を、カードのモチーフにしてみませんか。
「誕生花」はギリシャ・ローマ時代に、
「その月に咲く花は神からのメッセージ」という考えから生まれた、という説があります。
いろんな歴史を経て、国内でも独自に進化したおかげで、
調べるとひとつの日に10個以上の誕生花が出てきたりします。
贈る相手のイメージで花を選ぶ時、キーポイントになるのが「花言葉」。
どうせなら素敵な言葉を持つお花を、モチーフにしたいところ。
「花言葉」はヨーロッパで生まれ、
ギリシャ神話やその花の性質、形状から言葉が作られました。
悲しい花言葉がけっこうあるのは、神話のせいなんだろうな。
日本には明治期に伝わり、日本特有の花言葉もたくさん生まれたそう。
まずはイメージに合う、お花選びからスタート。
ネットで検索すれば、出てくる出てくる。
必ずひとつは、その人にピッタリな花が見つかるはずです。

 



花を決めたら、もちろん色鉛筆なんかでスケッチするのもいいけれど、
今回は写真を使ってみることにしました。
自分で撮影した写真や、ネットでフリー素材などの花の写真を探し、
プリントアウトしてコラージュ。
Aは花を頭飾りに見立て、贈る相手の写真をトレースした線画と組み合わせたもの。
輪郭や細かな線を省くと、味がありつつしっかり似るから不思議。
Bは花畑の写真をワンピースに見立てて、似顔絵を描いて着せてみました。
線画だけでも、写真が華やかなのでぐっと引き立ちます。
Cは花を単純化して切り絵カードに。
写真から花を描きおこすのは、慣れていないとなかなか難しいと思うので、
いろいろなイラスト作品を見て、参考にしてもいいかもしれません。
なるべく簡略化して単純な形にすると、かわいいカードを作ることができます。


秋は誕生日ラッシュで、プレゼント探しに頭を悩ませる時期。
以前は友達にはりきってアクセサリーやバッグなどを探したものですが、
最近はもらうのもあげるのも、
おいしい消えもの+負担にならないちょっとした雑貨というパターンが多い。
確固たる趣味が確立され、物欲もだいぶ薄くなってきたお年頃。
カードを楽しんで作ることだけは、少しも変わっていません。
大好きなお花で、大好きな友達のカードを作るのは、
このうえもなくワクワクする作業。
しばらく、花のカード作りのブームは続きそうです。

 

【型紙】
ダウンロードはこちら。       

*次回は11月5日(金)更新予定です。

Written by 杉浦さやか
杉浦 さやか

杉浦さやか(すぎうら・さやか)/1971年生まれ。日本大学藝術学部美術学科卒。大学在学中の1993年よりフリーのイラストレーター。
独自のタッチと視点で描くイラストエッセイが人気を博し、街歩き、旅、映画、おしゃれなど様々なテーマで執筆。『週末ジャパンツアー』『上海を歩こう』『はじめてのハワイ』『おたのしみ歳時記』(小社)、『スクラップ帖のつくりかた』(KKベストセラーズ)、『ニュー東京ホリデイ』(祥伝社)、『うれしいおくりもの』(池田書店)、『おやこデート』(白泉社)など著書多数。
Instagram @sayaka_sugiura 
Twitter @saa_aya

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