深まる秋に、あたたかいコーヒーでホッとひと息――。
思い浮かぶのは、あの喫茶店のレトロな雰囲気のプリンにナポリタン、クリームソーダに卵サンド、それからトロっと濃厚なあま〜いココア。それから、それから……？

うっとりするほどステキな“喫茶写真”で私たちの空想をかきたてるのは、いまSNSで多くのファンのお腹と心を刺激しつづける、その名も「空想喫茶トラノコク」。
「絵本に出てきた大好きな食べ物」「幼い頃の楽しかった思い出」といったように、懐かしい記憶や夢をつなぐ選りすぐりのメニューを写真＆動画で発信する、空想喫茶トラノコクさんの投稿には、もれなく「素敵！」「おいしそう！」「食べたい！」といったコメントが連なります。

そこで、「あのデザートや食べ物、飲み物」のレシピと魅力をギュッと詰め込んだ、ファン待望の一冊『空想喫茶トラノコクのおうち喫茶レシピ』が登場！
ここでは特別に、２つの人気レシピをご紹介――。さあ、本日のご注文は何にしましょう？

 

心とお腹を満たす夢「大きなプリン」！

「空想喫茶トラノコク」の店長＆店員たち（個性ゆたかな５名！）が、愛してやまない“あまいもの”の代表といえば、こちらの「大きなプリン」。一口食べれば幸せが広がる……トラノコク自慢のメニューです！

材料（直径12cmの丸型1台分）

＜カラメル＞
グラニュー糖…… 30g
水……7ml
湯…… 7ml

＜プリン液＞
卵……3 個
卵黄……3個分
練乳…… 105g
牛乳……450ml
バニラエッセンス……7 滴

事前準備

・オーブンを160℃に予熱しておく

作り方

＜カラメル＞
1. 小鍋にグラニュー糖と水を入れて弱火にかけ、ゆするようにして溶かす。
2. 好みの色になったら湯を加えて全体を混ぜ、型に注いで底一面に広げる。
※火傷に注意。湯を入れるときは蓋をして、その隙間から入れる。

＜プリン液＞
1. ボウルに卵、卵黄、練乳を入れ、混ぜ合わせる。
2. 小鍋に牛乳を入れて弱火にかけ、人肌に温める。（1）に加えて混ぜ、バニラエッセンスを加える。
3. 茶漉しで漉しながら、カラメルの入った型に注ぎ入れる。
4. 天板に（3）を置き、周りに熱湯を2cmの高さまで注ぐ。型にアルミホイルをかぶせ、160℃のオーブンで60分、湯煎焼きにする。
5. オーブンから取り出し、粗熱が取れたら冷蔵庫で一晩冷やす。

 

心に沁みる懐かしの味「ナポリタン」！

喫茶店ならではの“ごはんもの”といえば……。そう、ナポリタン！　あの懐かしいメニューも、おうち喫茶で楽しめるんですよ。少し小腹がすいた昼下がりに、どうぞ。

材料（2〜3人分）

パスタ…… 300g（2.2mmがおすすめ）
玉ねぎ…… 1/2個
ソーセージ……3 本
ピーマン……2 個
バター…… 20g
オリーブオイル……大さじ1/2
ケチャップ……100g
ウスターソース……大さじ1
塩、こしょう……各適量

事前準備

・具材を食べやすい大きさに切っておく

作り方

1. 鍋に湯を沸かし、塩（湯の量の1%）を入れ、パスタを袋の表示時間通りに茹でる。
2. フライパンを中火にかけ、オリーブオイルをひく。玉ねぎ、ソーセージを入れて炒め、油がまわったらピーマンを加え、こしょうをふる。
3. 玉ねぎがしんなりしてきたら、ケチャップとソースを加えて混ぜる。
4. 茹で上がったパスタとバターを加え、よく絡める。

 

空想喫茶トラノコクさんが“おうち喫茶”を楽しむうえで大切にしているポイントは、３つ。１つ目は日常に寄り添う「身近な食材」を使うこと。２つ目は料理を引き立たせる無地の食器を選ぶなどの「料理と器のかけ合わせ」。そして、３つ目は、やはり「楽しむこと」だそう。何気ない日常のなかの楽しみも、料理と一緒に味わうように“おうち喫茶”を作り上げているのだとか！

そう、“おうち喫茶”の醍醐味は、飲み物や食べ物の味もさることながら、やはりあの独特の“雰囲気”を作り上げることにあるのかもしれません。
季節を感じられるようなお花や植物をテーブルに置いたり、好みのテーブルクロスやランチョンマットを選んでみるのもいいですね。

『空想喫茶トラノコクのおうち喫茶レシピ』は、スイーツにドリンク、軽食と“おうち喫茶”を楽しむ５８ものメニューを取り揃え、皆さまのご来店を心よりお待ちしております！

 

『空想喫茶トラノコクのおうち喫茶レシピ』
著：空想喫茶トラノコク