【interview】おおしましゅんが語る“TikTokフォロワー640万人”の舞台裏


TikTokやYouTubeで「おおしま兄妹」として、妹のさくらとともに活動する、世界が注目するTikToker・おおしましゅん。
バズりにバズった“変身動画”の先駆者でもある彼が、「文章をどう直したらいいかわからなくなるほど」こだわったと語る、待望の初フォトエッセイ『変身動画の申し子 ビジュ爆発のルーティン 今、かわりたいキミへ』を上梓!

重度の円形脱毛症によって“夢”を諦めざるを得なかった過去についても赤裸々に告白した本書の出版を記念し、おおしましゅんさんにインタビュー。もはや偉業ともいえる“TikTokフォロワー640万人”の舞台裏、そしてしゅんさんの素顔に迫ります。


撮影/BOOKOUT編集部

 

動画のためなら、LINEや電話も一切無視!?

――『今、かわりたいキミへ』ご出版おめでとうございます! 人気の“変身動画”をはじめ、本にもその撮影ポイントが惜しみなく紹介されていますが、しゅんさんの作る動画は他のTikTokerにくらべて、本当に時間をかけて作り込まれていることが、見ていてよくわかります。

しゅん: ありがとうございます! 確かに、思った以上に骨の折れる作業ではありますね。でも、「一筋縄ではいかないぞ!」という僕なりのこだわりがあるんです。
わざわざ変身後のダークな背景のためにバック紙を貼り付けたり、幻想的に見せるために、火災報知器がならない場所を選んでスモークを炊いたり自分で自分に霧吹きを吹きかけたり……。日本では、そこまでやる人も少ないと思いますが、本も発売されましたし、そろそろ手の内がバレはじめるので、ちょっと危ういかもしれませんね(笑)とはいえ、ここだけの話、ライトも尋常じゃない数を持っていますし、海外から取り寄せることも。
というのも、日本では遊びの延長でTikTokを撮影している人も多いのですが、僕もやっている中国版TikTok「抖音(Douyin)」は画質が良いだけでなく、日本では見ない動画構成も多くて、「いったい、何時間かけて作っているんだろう?」といったクオリティの高さ。もはや、一つの作品なんですよね。それらに刺激を受けるかたちで、自分の動画を作りこんでいます。

――“変身動画”では、なかでもビフォーとアフターのシンクロ率に、強いこだわりがあるとか?

しゅん:そうなんですよ。確実に同じポジションでビフォーとアフターを繋げたいので、ちゃんとバミって携帯を固定するんです。髪の毛をセットしたり用意している間も携帯を動かしたくないので、時にはマネージャーさんからのLINEや電話に反応出来ないことも(笑)。

――あのクオリティの高い動画の背景には、そういったこともあるのですね(笑)。それにしても、しゅんさんは撮影時に裏方をすべてこなすのみならず、ご自分で振り付けもされますし、イラストも描かれますし、本当に多才。しゅんさんご自身は、自分の才能やその“こだわり”について、どう考えていらっしゃいますか?

しゅん:ありがとうございます。自分にはやりたいことが無限にあるので、一つのことに熱中しすぎたり、偏ってしまったりと、たまにバランスを崩しかけることもあるんです。こだわりが強すぎて、妹(さくらさん)やマネージャーさんを振り回していることもあるので申し訳ないです……(笑)。
今回の本も、本当に細部までこだわり抜いていて、もはや「これ、何が言いたかったんだっけ?」と、文章をどう直したらいいかわからなくなるほどでしたね。だから、“こだわり”に関するバランスについては、もっぱら僕自身の「課題」かもしれません!

 

人生で最初の「大きな挫折」とは……?

――本書では、重度の円形脱毛症に悩まされた過去についても、赤裸々に、告白されています。

しゅん:そうですね。中学一年生のときに患った円形脱毛症のために、夢だったジャニーズ事務所への応募も、諦めざるを得なかったんです。たまたま中学校の恩師のある言葉がきっかけとなって快方へと向かったんですが、まさに、人生で最初の、大きな挫折でしたね。
僕が、どん底からどう立ち直ったのかを明かすことが、いま、何かの大きな壁を前にしている人の、なんらかのヒントになればと思い、絶対に本に入れたかったエピソードのひとつなんです。ぜひ、読んでいただけたらと思います。

――“これから全て叶えていきたい10のこと”として、本では「TikTokフォロワー1000万人を目指す!」「役者のお仕事にも挑戦してみたい」など、これからの夢について言及されていますが、あらためて、今後の展望についてお話いただけますか?

しゅん:挑戦したいことは、本当にたくさんあって……。本に書いたこと以外で言いますと、僕は、中学生の頃からボーカロイドの曲が好きで、めちゃくちゃ聴いてきたんですね。歌うことも好きですし、作詞作曲にも興味があるので、音楽にも挑戦していきたいと思っています。あわよくば、自分で作詞作曲した曲を歌い、妹と振付けも考え、編集してアウトプットする……。そこまでいけたらいいですね!
もともと、作詞作曲をして、自分で歌って、他の人に楽曲提供もされている、まふまふさんに昔から憧れていたんです。まさに“目標の人”といえるかもしれません。

――作詞作曲&歌唱もこなすとなれば、もう最強のクリエイターの誕生ですね!

しゅん:じつは僕、ポエミーな人間でして(笑)。そういった面はあまり出さないようにしているのですが、メモ帳にはたくさんのポエムが眠っているんです。いつか、そのポエムが歌となっていけば嬉しいですね!

 

初フォトエッセイ『変身動画の申し子 ビジュ爆発のルーティン 今、かわりたいキミへ』では、赤裸々なエッセイとこだわり抜いたヴィジュアルのみならず、おおしまが振付けをした「シル・ヴ・プレジデント」「ときめきブローカー」のダンスHowTOを初公開。そして、妹さくらが兄しゅんに、兄しゅんが妹さくらに“変身”した「兄妹で入れ替わってみた!」もファン必見の出来栄えなので、お見逃しなく!

「本書があなたの変わるきっかけになることを願って」――おおしましゅん

本文撮影/SHIN ISHIKAWA、文/国実マヤコ

\大好評発売中!/
今、かわりたいキミへ
著:おおしましゅん

おおしましゅん

TikTokフォロワー数640万人超(2022年2月現在)のマルチイケメンインフルエンサー。「変顔→イケメン」に一瞬で変わる、クオリティの高い“変身動画”が日本に限らず、海外からも人気を集め、変身TikTokerとして一目置かれる存在に。また、女性のように高く、甘い中毒性のある声が話題となり、YouTubeで披露している“歌ってみた動画”の総再生数は900万に達成するほど。仲良しの妹・さくらとは、「おおしま兄妹」として TikTok・YouTubeなどでも活躍中。
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