ふたごとつわり【妊娠編】

ふたごとつわり【妊娠編】


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舞台や雑誌などエンタメ業に携わる
YURIさんが、双子の子育てを
あったかくもちょっとコミカルに綴ります。
子育て1年生さんにも役立つ実用もお伝えします。

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こんにちわ。
今回も、前回に引き続き【妊娠編】です。

つわり。
こればかりは、経験した方と、運よく逃れられた方と、かなり温度差があるものですが、私の場合、
つわり=地獄。としか思い浮かびません。今まで生きてきた中で、“死ぬほどツラかったこと”ぶっちぎりの1位です。

つわりは平均8~11週がピークらしいのですが、私はすでに妊娠発覚の4~5週の時点から軽い吐き気に見舞われていました。
ふたご妊娠は、通常よりつわりが重い傾向にあるらしいのですが、それから吐き気と体調不良は悪化の一途をたどり、8週目頃からはトイレに行く以外は一日中横になってしか過ごせない日々。

冷蔵庫のニオイでムカムカ。
本や雑誌を開いても、紙や印刷のニオイでムカムカ。
気持ちの悪さにティッシュで口を押えても、ティッシュのニオイでムカムカ。
世の中すべてのもののニオイに拒絶反応。

一番の敵は柔軟剤のニオイ。
あの科学的な香りが一切受けつけず、我が家は柔軟剤絶対使用禁止に。洗剤、シャンプー、リンス、などもすべて無香料のものにチェンジし、ほのかに柔軟剤のニオイのする枕やクッションなど、ファブリック類も全て洗い直し。

そして、つわりで気づきましたが、街の中はニオイの宝庫。
とくに電車の中はニオイのデパート、ニオイの総合商社です。
そして、コンビニ。一歩足を踏み入れただけで迫りくるおでんのニオイ。
今まで魅力的に感じていた匂いも、殺傷能力充分の凶器。脅威。
そのほか、スーパーの精肉・鮮魚売り場やお惣菜コーナー、ガソリンスタンド、すれ違う人の香水etc.etc…
マスクをしたくても、マスクのニオイもダメだったので、洗剤を使わずに洗ったタオルを鼻と口に当て、ひどい時は耐えられず道路の植え込みにリバース…。

家でも、朝起きてソファに横になり、夜寝るまでその体勢でしかいられず、テレビだけが唯一の友達でしたが、そのテレビもグルメ番組や料理番組など、食べものの映像だらけ。料理番組で、単にいわしをさばくシーンが衝撃映像すぎてトイレに駆け込んだこともありました。

当然、ご飯など食べられるわけもなく、体重は5kg落ち、かろうじて飲める水分だけで過ごしつつ迎えた12週目の検診の日。

先生から 「ちょっとひどいね。このまま入院する?」と言われたのですが、前日にTSUTAYAで借りていた海外ドラマのDVDをまだ見ていなかったので、延滞料のことが頭をよぎり、「いや…今日はとりあえず帰ります」と、気力をふり絞って帰ってきました。

でも、次の日、身体が言うことをきかなくなり、さすがにヤバいとタクシーでその病院の救急外来へ。そして即入院。

どうやら、人間が飢餓状態に陥ると出てくるというケトン体の数値がマックスまであがってしまっていたようです。
飢餓状態・・・。
なぜ気にしたDVDの延滞料。

その日から、8日間の入院。病名「妊娠悪阻」。
この、つわりが重症化する「妊娠悪阻」を発症するのは、全妊婦さんの約1%とされているらしいのですが、まんまと入ってしまいました1%。さすがふたご妊婦。

そして、16週目を迎える頃、薄紙を剥ぐように吐き気は消えていったのですが、その後もまだまだ苦しい妊婦生活がまっていたのでした・・・。
が、そのお話はまたそのうちに~

そのつわりの報労がこちら。最近、車好きが止まらず恍惚と車をみつめる2人。

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Written by YURI
YURI

YURI(ゆり)/ライター・舞台演出家 学生時代からストリートダンスをはじめ、ダンサーとして活動。ケガにより現役引退後、ダンサーとしての経験を活かし、演出・制作など、数多くのダンス公演に関わる。2005年からダンス舞台の演出家として活動。ダンス舞台のプロデュースなども手掛ける傍ら、ダンス専門誌の編集・ライターをはじめ、さまざまな分野の、書籍、web、などのライターとして活動中。 2014年3月。アラフォー真っ只中、二卵性の男子ツインズを36週で出産。

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