【ひとり旅】自分の“好き”に出会って、求めて in 長野・松本

【ひとり旅】自分の“好き”に出会って、求めて in 長野・松本


民藝館の余韻に浸りながら訪れたい「ちきりや工芸店」

松本が素晴らしいのは、「なんていいだろう」という妄想に留まらず、実際に民藝を日常に取り入れられる環境があるところ! 松本民芸館の余韻に浸ったまま、まず行きたいのが「ちきりや工芸店」です。

実はここの初代オーナーは、何を隠そう先の民芸館の創設者である丸山氏。丸山氏の意匠(デザイン)が施されている棚などの家具が今も使われているほか、器類の窯元や取り引き先も当時から付き合いがあるところがほとんどだそう。民芸館さながらの“展示”で、見ているだけでワクワクしますが、実際に手に取れるのも嬉しいポイントです。


▲木彫りのオウム、羊、曲げ木の箱は松本民芸館で購入したもの

ここでも自分の直感を信じて、購入。私は2回訪れたのですが、郷土玩具になんだかものすごく惹かれてしまって。お茶をしてくつろぐ時、何か作業する時に近くに置いては、癒されています。

ちきりや工芸店

〒390-0811 長野県松本市中央3-4-18
TEL:0263-33-2522
定休日:火曜・水曜
中町商店街振興組合 公式サイト:https://nakamachi.org/shopmember/chikiriya

 

民藝家具に囲まれて優雅なティータイムを「珈琲まるも」

そして、松本には民藝を身近に感じられるお食事処もたくさんあります。

私が一番好きなお店は、松本民芸家具の創立者とされる池田三四郎氏が設計した「珈琲まるも」。使い込まれた美しい民芸家具に腰掛けながら、クラシック音楽と淹れたての美味しいコーヒーをいただけて、優雅なひとり時間を過ごすことができます。

珈琲まるも

〒390-0811 長野県松本市中央3丁目3-10
TEL:0263-32-0115
定休日:月曜・火曜(祝日の場合は営業)
Instagram:@marumo.matsumoto.shinsyu.jpn
中町商店街振興組合 公式サイト:https://nakamachi.org/shopmember/marumo

 

“泊まれる民藝”「松本ホテル花月」

宿泊は、ぜひ「松本ホテル花月」へ。私のお気に入りのホテルです。
このホテルのテーマは「民藝に泊まる」。喫茶室やロビーは松本民芸家具で彩られていて、旅の思い出を振り返るにはぴったりの場所です。
買ったものを並べて、写真を撮っている時間も幸せ……。

松本ホテル花月

〒390-0874 長野県松本市大手4-8-9
TEL:0263-32-0114
公式HP:https://matsumotohotel-kagetsu.com/

 

松本ひとり旅、いかがでしたでしょうか?
普段生活していると、結構他人の評価を気にしてしまって、自分が本当に好きなものを見失いかけることがあって。

「誰がなんと言おうと、私はこれが好きだ!」という感覚ってすごく大事だなと思っていて、ひとり旅ではそういうものに出会えて、そして追求できるのがすごくいいなあと改めて思いました。

今回の場合は、それが民藝で、松本で、だったわけですが、ひとり旅では本当に色んな出会いが待ち受けていると思います。みなさんも、ぜひ“自分の好き”に出会うひとり旅をしてみてください。
好きなものに出会おうなんて意識しなくても、旅に出て歩いてみると、きっと出会えるはず。私も、自分がまさか民藝にハマるなんて思ってもみなかったので、予期せぬ意外な出会いもあるかもしれません。

それでは、良いひとり旅を。

 

ひとり旅の1枚

「ちきりや工芸店」で見つけた、籠バッグ。編み目の美しさに一目惚れしたのですが、現オーナーの奥様が使われていたもので非売品とのこと。いや〜しかし本当に素敵。いつかこんな一品に出会えたらと思うのでした。

*次回は5月9日(木)更新予定です。


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Written by まろ
まろ

「ひとり時間の過ごし方」を提案する、おひとりプロデューサー。Instagramでメディア『おひとりさま。』(@ohitorigram)を運営。中でも、ひとりホテルに関するコンテンツが人気となり、原案で『おひとりさまホテル』(マキヒロチ作、新潮社)として漫画化。初の著書となる『おひとりホテルガイド』(朝日新聞出版社)が6/7(金)に発売。
Instagram:@ohitorigram
note:https://note.com/ohitorigram
X(旧Twitter):@ohitoritter

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