
第2話 僕のロケ弁当道
ロケ弁道③ 温かいケータリングは、低予算の味方!
山梨のスーパー事件翌日…。
前日のお弁当が少し寂しかったためか、気を利かせたスタッフが、急遽温かい中華丼をケータリングしてくれたのです。
これは良いアイディアです。雪が積もる寒い日だったので、温かいケータリングは絶対に喜ばれます。
それに、共演者の皆さんでわけながらワイワイやるのって、場も温かくなります。
ただし、そこには落とし穴が…。
ギリギリの低価格で発注した中華丼。
一杯一杯よそっていったら、最後の方まで具が残らなかったのです…。
つまり、後半の人には、具無しのあんかけ丼が振る舞われたのです(!)
カレーライスに具がないのはまだしも、中華丼に具がない…。
あんの色が透明なので、みかけはほぼ白飯。その寂しさはカレーの比ではありません。
ちょっとさびしい話をしてしまいましたが。
テレビの収録現場では、安くてもみんなが喜ぶ弁当を出そうと、皆、とっても知恵を絞っています。
些細なことですが、そういう環境作りがスタッフや役者のモチベーションが上がり、結果、良い作品作りにつながるからです。
他の職種でも日常のシーンでも、必ず予算の制約に直面することはあると思います。
予算が無いと言って割り切ることは簡単ですが、みんなが知恵を絞ることで、真心が伝わり、予算がない事すら楽しめるかもしれません。
それに、新たな発想が浮かんでくるかもしれません。
(それが、今ではすっかり人気の“あんのみご飯”の発祥です…のように笑)
というわけで、予算が少ないときの“ロケ弁道”
「低予算番組は、中華丼のケータリングに気をつけろ!」
※上記の価格などは、著者の記憶を頼りに書いているため、多少の間違いはご容赦下さい。
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